多くの企業や組織で年度の後期がはじまった今日10月1日、東京証券取引所の株式売買システム「arrowhead」にシステムトラブルが発生し、取引時間中のすべての時間で終日売買を停止するという措置をとりました。
会見の動画を全部見たうえで・・・。
明日以降の売買は実施される見通しで、しばらくは人的な監視のもとにシステムの運用もおこなっていくらしいですが、一部ハードウェアの故障に端を発した今回のシステム全体の機能不全が、また同じ個所で発生したときに再発しないとは言い切れず、外的要因ではなく内的要因による日本の中心的な株式取引システムの終日ダウンは、国内外を問わずその信頼性を損ねたものとなったことは明白でしょう。
基本的にハードウェアは壊れるものなので、バックアップ系等で冗長性を持たせることで、障害が発生しても運用を継続できるようにシステム設計するものであり、取引システム「arrowhead」もまた、今までも個別の不調自体はあれども冗長系によって運用を継続することができていました。
しかし、今回はかなりクリティカルな部分で問題が発生し、システム全体の再起動によって取引ができた可能性はありつつも、場の途中から再開することで想定されるトラブル等、それに見合うリスクと釣り合わないことから、内外の関係者と調整の上、終日売買停止の決定に至ったとのこと。
障害対応にあたったエンジニアを思えば、生きた心地をしなかったのではないかと思いますが、明日もまた同様の問題で売買が停止した場合、個別の上場企業そのものに問題は無くても、日本の株式取引システムそのものへの不信感から、売り注文が殺到することも避けられないでしょう。
デジタル化を推進していこうとしている流れの中で、これに水を差した今回のトラブルが、今後の基幹システム設計において十分に反省として活かされることを望みます。
私も株式をさわっている人間なので、程度の差こそあれ、自分の金融資産の推移を左右するトラブルはごめんです。
私も日興フロッギーによるdポイントでの株式売買注文が成立せずに終わりました。
みなさんも株式投資をしている方は、証券会社からのお知らせを見ておくことをおすすめします。