2003年12月1日より3大広域圏で、長野県は2006年10月1日から地上デジタル放送の放送が本格的にスタートしました。
そして、震災で大きな被害を受けた3県をのぞく2011年7月24日12時をもって、アナログ放送は終了し、同日23時59分までにすべての電波が停波しました。
終了直前には各局クロージングで締めましたが、長野県内では長野放送(NBS・フジテレビ系列)が粋な映像でラストを飾ってくれました。
あの日を境に、テレビはデジタル放送へと完全移行しました。
あれから10年・・・受信機を買う上では地デジ対応かどうかを気にする必要はなくなり、ごく当たり前のテレビとして浸透しました。
しばしば見られた青画面も今はなく、「砂嵐」なんて今のこどもたちがゲームの中でホラー要素として見たとしても「ナニコレ?」状態でしょう。
私なんて子どもの頃は、夜中に起きたときは新聞のテレビ欄をみて、放送開始、放送終了、クロージングやオープニングの文字を探し、時間が合えばチャンネルを合わせてその瞬間を見ていたものですよ(´・ω・`)(どんなガキやねん
当時は「D-pa」(地上デジタル放送推進協会)というのがあって、そこのウェブサイトから自分の住む地域をカバーする送信所や中継局を探すことができたんですよね。
送信所や中継局だけがマッピングされた、マニアックな地図は、スピルオーバーした他地域のテレビ放送を受信したい方たちにはうれしいアイテムだったのではなかったでしょうか?
ちなみに、地デジ推進のためのキャラクター「地デジカ」は、役目を終えた後はひっそり引退したようで。
うちの地デジカも、今はどこかで眠っています(´・ω・`)
同協会は、今は4K/8K放送の推進を含めた「A-PAB」(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)として活動しています。
ちなみに地上波の4K化も試験放送等でしばしばフィールド実験されています。
現行の2K放送と同時に4K放送も送信します。LDM(Layered Division Multiplexing)という技術を使うと、2K放送と4K放送を、2K放送に影響を与えない形で同一チャンネルで放送できるらしく、しばしばTBSが試験放送をしてるようです。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000585642.pdf
BS/CSでは4K放送が始まっていますが、地上波の4K化も広域圏を中心に活性化していくのではないでしょうか?
最近はあまり娯楽としてのテレビへの関心が薄くなっていますが、放送技術の方はいまだ興味があるので、今後もしばしば取り上げていきたいと思います。(`・ω・´)