あさりのみそしるダイアリー

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須高ケーブルテレビ・蓼科ケーブルビジョンで東京キー局地デジ区域外再送信開始!

ちょっと話題に乗り遅れてしまいましたが、長野県内のケーブルテレビ局である「須高ケーブルテレビ」と「蓼科ケーブルビジョン」が東京キー局5局の区域外再送信を開始したそうです。


○須高ケーブルテレビ

2009年10月1日(木)から

http://www.stvnet.co.jp/key/index.html


○蓼科ケーブルビジョン

2009年11月2日(月)から

http://www.tcv21.co.jp/info/20091029-1.htm


蓼科ケーブルビジョンでは前々から告知されていたことは知っていましたが、つい先日、区域外再送信を開始したようです。

区域外再送信されるのは、東京キー局5局

・日本テレビ
・テレビ朝日
・TBSテレビ
・テレビ東京
・フジテレビジョン

(リモコンキーID順)

となっています。これまでは地上アナログ放送のみこれら東京キー局の番組を区域外再送信してきたそうですが、これからは地上デジタル放送でも区域外再送信により番組を見ることができるわけで、私からしてみればうらやましい限りです。

なお、制限もあります。

1.地上アナログ放送の区域外再送信は2011年7月24日まで
2.地上デジタル放送の区域外再送信は2014年7月24日まで
3.テレビ東京の区域外再送信の2014年7月25日以降の実施については協議中

1.は世の中の流れですから仕方がありません。
2.は民放連は実は区域外再送信を認めないというふうに言っており、この制限は実はどこのケーブルテレビ局も同じなようです。
3.は、県内にテレビ東京系列のテレビ局が存在しないためであり、これが実現すればテレビ東京の番組はこの先ずっと視聴できるようになるわけですが、どういう結果になるのでしょうか。区域外再送信をする代わりに対価を払ってねということもありそうです。

私も取り上げていますが、県内のローカル局でもテレビ東京系列の番組を購入していくらか放送しているわけですが、区域外再送信により、特にケーブルテレビ加入世帯数が多い長野県では、テレ東の番組はテレ東で見るという視聴スタイルになると、県内ローカル局の視聴率がガタ落ち、挙句の果てにテレ東の番組を購入しなくなり、それはテレ東の利益にも影響してきます。テレ東は番組販売も営業戦略の1つであるだけに、対価を支払うという点は妥当でしょう。

2社ともSTBを経由しての区域外再送信になるので、おそらくトランスモジュレーション方式でしょう。だとすると、アイオーデータの地デジキャプチャ「GV-MVP」シリーズでの受信は残念ながらできませんね。
ちなみに、上田ケーブルビジョンも同様にトランスモジュレーション方式ですが、丸子テレビ放送はパススルーで配信しているようです。


さて、テレビ松本・LCVが区域外再送信に関して有線テレビジョン放送法に抵触し、地上波デジタル放送に関して東京キー局の区域外再送信を中止してから間もなく1年。あのときの悲しみは未だに忘れられません。深夜に見ていたアニメやらバラエティ番組の一切が見れなくなった時のつらさときたら・・・。

当時見ていた「ありえへん∞世界」「モヤモヤさまぁ~ず2」については、2009年4月の番組改編でそれぞれテレビ信州、信越放送で放送されるようになった点はよかったのですが、ワールドビジネスサテライトが見れないというのは個人的にはかなり痛かった。それに、県内ローカル局では深夜アニメはほとんど放送していない。深夜枠と言えばほとんど通販番組。やになっちゃいますよね。東京キー局の深夜の番組編成はかなり魅力的だったのですが・・・。

今は既にケーブルテレビにお世話になっていませんが、私の地域をカバーしているINC長野ケーブルテレビは地上アナログ放送のテレビ東京以外の区域外再送信は行っておらず、今後の展開もかなり厳しいようにも感じます。
県内の多くの世帯が加入しているため、大幅な顧客数増加の見込みもなく、充実したサービスを提供しないと、顧客数が減少することにもつながりかねません。地デジは電波レベルが低くても一定以上の数値が保てれば良好に受信できますし、デジタル対応受信機の普及でBSやCSを自宅でアンテナを立てて視聴できる環境が整い、ケーブルテレビに加入する意味が感じられないという人が増えれば、より一層顧客数は減少することでしょう。おまけに高速インターネットが普及し、ひかりTVやアクトビラなど、ネットと連動したテレビサービスも普及しつつあります。該当エリア内のテレビ番組ですら、ネットで区域内再送信しているわけですから、ケーブルテレビの立場も危ういところ。

かといって、地方と密着した番組編成を取る独自チャンネルでは、小中学校の合同音楽会や運動会の様子、県内の地域の特色の説明、役所などからの地域向けの催しなどのお知らせなど、ローカルに特化したテレビ局に劣らない番組作りもしているわけで、この点が捨てられずにケーブルテレビに加入し続けているという人も少なくはなさそうですけどね。


東京は区域外再送信は長野県内のケーブルテレビ局にとっては大きな魅力です。かつて県内のローカル局がまだ少なかったころ、東京から飛んでくるキー局の電波を受信して東京の番組を楽しみ、都会を恋焦がれていた人も少なくないはず。デジタル放送での東京キー局区域外再送信の実現に向けて、ケーブルテレビ局にも力を入れていってほしいものです。

ただ、調子に乗って受信点を偽ったり、管理を他人任せにしたりして、有線テレビジョン放送法に抵触⇒再送信停止なんていう悪いルートをたどらないようにしてもらいたいところです。次にまたこのようなことを起こせば、確実に区域外再送信は実現できなくなると言っても過言ではなく、当事者だけでなく、他のケーブルテレビ局に迷惑をかけてしまうことにもつながります。自社だけの責任ということではなく、県内ケーブルテレビ局が一丸となって、誠実な運営を心掛けていってもらいたいものです。
その点で言っても、テレビ松本ケーブルビジョンやLCVにはしっかり反省して、とにかく今は社員教育に力を入れて、サービスエリア内の住民の皆さんのためにも一刻も早い区域外再送信の再開を実現してもらいたいところです。