前回の続きです。
前回、音声認識したテキストを、制約こそあれ、合成音声で出力することができました。
しかし、未定義ながらも、一般的に認識される「美少女ボイス」とはほど遠い音声が出力されるという問題がありました。
今回は、だれもが納得するような美少女ボイスを出力できるようにする解決策を提示します。
そして、その解決策というのが・・・
自然な話し声や歌声を作成できる「CeVIO Creative Studio」を使います。
これは、有料のソフトウェアなので、将来的にこれを用いた動画作品に広告を付けるといった、商用利用する場合には、お金を払ってライセンスを購入する必要があります。
CeVIO Creative Studio のダウンロード
まずは、これが目的のシステムに組み込めるものであるかを確認する必要があるため、30日無料体験版を使ってテストしてみます。体験版は商用利用NGです。
上記ページをよく読み、インストーラーをダウンロードします。
CeVIO Creative Studio のインストール
まずはインストールしていきます。
対応OS は、Windows10/8.1 64bit です。
32bit版は1つ前のバージョンを使うことになります。
ダウンロードしたインストーラーを実行します。
実行すると、この画面が表示されるので「次へ」をクリック。
ライセンス条項をよく読み、「同意する」をチェックして「次へ」をクリック。
インストール先は変更せず「次へ」をクリック。
そのまま「次へ」をクリック。
ユーザーアカウント制御の画面が出てきたら「はい」をクリック。
インストールが完了し、この画面が表示されたら「閉じる」をクリック。
デスクトップにショートカットが生成されているので、これをダブルクリックして実行してみましょう。
体験版として利用開始した旨のメッセージ画面が表示されます。
ささっと評価してしまいましょう。
正式版ライセンスを購入した際は、アンインストールしなくても、ソフトウェアのヘルプメニューからライセンス認証がおこなえるそうです。
「体験版を開始する」をチェックして、メールアドレスを入力後、「OK」ボタンをクリック。
※メールアドレスの入力は必須
体験版の旨、また出てきました。
メイン画面が表示されました。
ここでテキトーにいじくって、さわって、たのしむのもよいでしょう!
しかし、私がやりたいのは、この画面を触ることではないのです。
C#からCeVIOを呼び出して美少女ボイスを再生しよう!
このCeVIOというソフトウェアは、アプリケーション画面上からいろんな操作をして、同梱の美少女キャラクタ「さとうささら」に任意のテキストを読み上げてもらうことができます。基本的に、ほとんどのユーザーがこの使い方をするでしょう。
しかし、CeVIOにはほかにも便利な機能が用意されています。
それが「外部連携インターフェイス」です!
外部連携インターフェイスを用いることで、SAPI5をサポートした外部ソフトと連携してテキストを読み上げることができるほか、COMコンポーネントとして利用することで、C++などのプログラムから、専用APIでテキストを読み上げることもできます。
さらに、プログラミング言語 C# を使って、CeVIOを.NETアセンブリとして利用することで、専用APIでテキストを読み上げることもできます!
専用APIを用いる場合には、SAPI5から利用する場合と比べて、感情やコンディションを細かく制御することができるそうです。
上記ページ内にサンプルのソースコードも掲載されていますが、めちゃくちゃカンタンそうに見えますね!
なお、商用利用(業務利用)の場合には、外部連携インターフェイスを用いた音声合成を行うことができず、また商用でリアルタイム音声合成が必要ならコンタクトページから相談が必要です。
が!
CeVIOは個人クリエイターを応援する団体なので、個人利用であれば、YouTubeなどへの投稿動画の広告収入を目的とした商用利用等で、許可された範囲内で使用することができます。(無料体験版はNG)
以下が許可された範囲です。
というわけで、さっそく無料体験版でC#からCeVIOキャラクターボイスを再生してみます。
・・・が、いい具合に長くなったのでまた次回!