あさりのみそしるダイアリー

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Skypeを使って遠隔地のテレビ映像を手元に転送しよう!

Skype(スカイプ)というのは、パソコンやスマートフォン上で使える通話・チャットソフトです。
通話については、音声通話のほか、ビデオ通話も可能です。高機能・高品質な割に基本的に無料で利用できるのも魅力です。

細かいことは各自で調べてもらうとして、今回はこのSkypeを使って遠隔地のテレビ映像を手元のスマートフォンに転送してみます。もちろんテレビの映像だけでなく音声も転送します。これを、Skypeで可能なビデオ通話機能を用いて実現します。

ちなみに、スマートフォンでSkypeのような無料通話アプリが広く普及しているようですが、これに伴い通信帯域も逼迫していて、通信が混雑してしまっているのが今の状況です。とかく今回やろうとしているのはビデオ通話ゆえ、帯域に割と大きな負荷をかけることになりかねません。できることなら、無線LANアクセスポイントやWiFiスポットなんかでやるのが一番いいかと思います。通信も安定するので割とキレイに映像や音声を受信できるでしょう。

もちろん、3GやLTEのような通信回線を用いてもかまいませんが、その際には、パケット通信料金に気を付けてください。定額プラン以外での利用は高額な料金を請求されかねませんので、注意してください。

当然ですが、すべて自己責任でお願いします。何があっても私は責任を取りませんよ。



さて、本題に入りましょう。

まず、Skypeのアカウントを取得し、ソフト(スマートフォンにはアプリ)をインストールします。

アカウントは、テレビ映像の送信側と受信側で2つ必要です。同一アカウントで同時サインインは可能ですが、同一アカウント間での通話は当然できないので、アカウントは2つ必要になります。同じメールアドレスで複数のアカウントを持つことはできません。2つのメールアドレスを用意してください。

もちろん、すでにアカウントをもっている方は、もう1つ取得するか、あるいは2つ以上もっているならばそのままでかまいません。

アカウントの取得方法やインストール方法などはどこか別のところを参照してください。ビデオ通話やマイクの設定は後述します。バージョンが違うと、これから説明する内容とは異なる部分が出てくるかもしれません。


それと、テレビ映像を取り込むためのデバイスが必要になります。


イメージ 1


私の手元には「GV-USB」があります。アイオーデータのビデオ・オーディオキャプチャです。

〇 GV-USB | ビデオ/オーディオキャプチャー | IODATA アイ・オー・データ機器
http://www.iodata.jp/product/av/capture/gv-usb/


後継機として「GV-USB2」が出ていますが、おそらく問題ないと思います。断定はできませんが。
似たような製品はほかにもいろいろありますので、その辺は各自で調べてみてください。
少なくとも、GV-USBではできたことです。

で、S端子は使えません。黄色の映像コンポジット端子がデフォルトで選択されているので、黄色の端子を使います。

それと、音声はこのキャプチャを使いません。というより、オーディオ録音デバイス一覧に表示されていないので使えません。

あと、言い忘れましたが、転送するテレビ映像というのは、チューナーやレコーダーなどの赤・白・黄のコンポジット音声・映像出力端子がある機器からの映像に限定されます。注意してください。


イメージ 2

接続はこんな感じ。見にくいですけど、黄色の端子だけがレコーダーなどの映像出力端子と接続されます。
(接続されているケーブルの色が白いのは気にしないでください。映像も音声もケーブル自体は同じで、どの用途に使おうが基本的には問題ありません)


イメージ 9

で、GV-USBのUSB端子をパソコンに接続。ドライバのインストールなどは事前に行われているものとします。



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音声の取り込みは、上のような赤・白のコンポジット音声端子を3.5mmステレオミニジャックに変換するケーブルを用います。普通に店に売っているはずです。


イメージ 11

これをレコーダーなどのコンポジット音声出力端子(赤・白)と接続します。


イメージ 12

もう一方の3.5mmステレオミニジャックの方はパソコンのラインイン端子と接続します。イヤホン端子と間違えないようにしましょう。


ここからはパソコンの機種によりますが・・・

(ちなみに私は DELL XPS14 Windows 7 Professional 64bit です)


イメージ 13

ケーブルを接続するとこのようなウィンドウが表示されるので「ライン入力」を選択して「OK」をクリックします。
もちろん出ないパソコンもあります。「ライン入力」の設定方法については各自で調べてください。



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「録音デバイス」ウィンドウを開き(右下のタスクバー内にあるスピーカーアイコンを右クリック)、「ライン入力」を(「有効」にしたのち)「規定値の設定」で既定のデバイスとして、「プロパティ」を開きます。


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「ライン入力」のボリュームを設定します。音が小さい場合はここで音量を大きくすることが可能です。



イメージ 3

次にSkypeの設定です。インストールやログインはすでにすんでいるものとします。また、今回のネタで必要でない設定項目についてはスルーします。

まずは映像の設定から。映像や音声がちゃんと取り込まれているか確認するため、接続したレコーダーまたはチューナーの電源を入れて、適当なチャンネルに合わせてください。
「Webカメラを選択」で「I-O DATA GV-USB...」を選択します。すると入力中の映像が表示されます。
表示されない場合、ケーブルの接続がおかしいか、なにかがちゃんとインストールされていないか・・・原因がどこかにあるはずです。

「ビデオと画面共有の自動受信元」や「ビデオ電話利用可能を通知」は「連絡先リスト上のユーザのみ」にしておきます。デフォルトでなっていたと思いますが。


イメージ 4

次に音声の設定をします。
「マイク」を「ライン入力...」にしましょう。すると、下の音量バーが動き出します。


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最後に着信の設定です。

「自動応答」にチェックを入れ、「通話中、ビデオを自動的に開始」にもチェックを入れます。これで、スマートフォン側から映像の配信側に通話すると、勝手に映像をスマートフォンに送信してくれます。

なお、「通話を許可は「連絡先リスト上のユーザのみ」にしておきましょう。アカウントがばれて、不特定多数に映像を配信できるようにしてしまうと、著作権的にまずいと思います。
もっとも「連絡先リスト上のユーザのみ」の場合でも、相手が見知らぬ誰かなら、あるいはやたらと多ければ似たようなことが言えますが。


以上で設定は完了です。

スマートフォン側でもログインして、通話の接続先ユーザを選択します。
その前に、スマートフォン側のSkypeの「設定」から「ビデオ通話を有効にする」にチェックを入れておいてください。

イメージ 6

通話を開始しましょう。先の設定によって、通話相手(ビデオの送信側ユーザ)は勝手に電話に出て勝手にビデオ通話(テレビ映像と音声の転送)を開始してくれます。


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テレビ映像が転送されてきました。下のツールバー的なものは消せないんですかね。

ちなみに、スマートフォンがここにある故、ほかのいいカメラが手元に今はなく、仕方がないのでトイカメラレベルのもので撮影しています。もう少し画質はましです。(少なくともワンセグよりは・・・)

もちろん、テレビ音声も聞こえています。若干とぎれとぎれですが。

あと、映像は画面いっぱいに引き伸ばした感があり、端っこが切れているようにも見えます。


イメージ 8

実際のテレビ映像との比較。遅延はほとんどありません。
ボルカノフローをもっていますが、あれよりも遅延は小さいです。



ということで、どうでしたでしょうか?
環境などに依存しますが、レコーダーの稼働状況の確認や、出張先では見れないテレビ局の視聴、仲間内でのゲームのプレイ動画の公開などなど、用途はいろいろと考えられると思います。

あるいは監視カメラなんかをつけたり、ペットの様子をモニタリングするカメラをつけたり・・・まぁ、これらはウェブカメラでもすみそうですけどね。

問題は、接続先のパソコンは常時待機している必要があるということです。電源が入っているか、遠隔でONにできる環境を持っていないといけません。

あとは先述のように、通信帯域の問題があり、環境によっては低画質・低音質ないしは映像や音声がとぎれとぎれになる場合もあります。

同じようなことをボルカノフロー(先も名前を出しましたが、これについてはまたいつか取り上げるつもりです。今のところは各自で調べてください)でもできますが、こちらは配信側でパソコンを起動させる必要がないという点と、もうひとつはリモコン操作ができるという点があり、この2点が利点として挙げられます。
まぁ、導入コストはけっこうかかりますけどね。その点、Skypeを使う場合は低コストですし、常時稼働しているパソコンがあるならばそれに導入してやればいいだけの話です。

Skypeでのリモコン操作はできなくはないと思います。ただ、パソコンに赤外線ユニットをつけて、レコーダーかなにかのボタンごとの発光パターンを学習して、操作の手段を考えて(メール?)・・・などなど、考えるべき点は多いですね。私には到底できそうもありません。ここまでやるのであれば、ボルカノフローをすなおに導入した方が早いでしょう。


まぁ、少なくとも、ウェブカメラ以外の映像や音声も配信できるということを理解してもらえたと思います。
また、ここではパソコン対スマートフォンでやりましたが、パソコン対パソコンでも同じことが可能です。

使い方は人それぞれですし、用途はさまざまですから、もし活用できることがあるならやってみてもいいのではないでしょうか?
もっとも、著作権的なアレにふれないレベルで、私的利用の範囲で・・・ということは、言うまでもありませんがね。