タイトルの通りですが、私の家の1階にあるメインのテレビはスカパー!e2に加入していて、基本パックを契約しているため、「キッズステーション」や「アニマックス」を含め、多くの番組を視聴することが可能です。AT-Xは基本パックの対象外なので、ここではみれませんが。
で、2階の自分の部屋で使用しているレコーダーは、スカパー!e2と契約していないため、1階ではみれるものが2階では見れません。
ケーブルテレビもそうですが、スカパー!は世帯ごとの契約ではなく、受信機、厳密にはB-CASカード(赤)ごとの契約となっているため、テレビでもレコーダーでもスカパー!をみたいという場合、それぞれの機器に付属しているB-CASカードにてそれぞれ契約する必要があります。
この場合、もちろん視聴料はそれぞれでかかるので、お金のかかる話ということですよ。まぁ、そういう人のための優待制度として、視聴料割引や複数台目の基本料無料などの制度もあるわけですが、どのみち複数台で契約するとお金は1台の場合よりも多くかかります。
それでもって、ここからが本題なのですが、では契約は1契約のみして、契約は先述の通りカードごとなので、1枚の同じB-CASカードを家庭内で共有すれば、家庭内でのどのテレビやレコーダーでもスカパー!を視聴・録画することはできるのでしょうか。
以下で検証をしますが、先に答えを書いておくと、答えは「はい」です。
B-CASカードを共有すれば、複数の受信機で視聴・録画が可能です。ただし、視聴・録画ができるのは、契約したB-CASカードが挿入されている機器のみであり、契約したB-CASカードが挿入されていない機器では視聴も録画もできないので注意してください。
それと、B-CASカードが挿入されていない場合、スクランブルされていないチャンネル以外の視聴・録画はできなくなります(基本的には地上波・BSも含めてどのチャンネルも視聴・録画はできません)。
なので、B-CASカードを抜いた場合は、それを補うB-CASカードが必要です。まぁ、2つの受信機があれば、B-CASカードも2枚存在することになるので、その場合は互いに交換すればいいだけの話なんですけどね。
もう一言書いておくと、青色の地上波専用のB-CASカードでもBSやCSを視聴・録画することができます。
ただし、NHKの衛星契約やスカパー!との契約は赤色のB-CASカードでしか行えないため、青色のB-CASカードで視聴できるのは、無料の放送のみとなります。CSボタンをおしてから6日間は無料体験できるなどの無料視聴権はありません。
それでも、ちょっと前の私みたいに、とっておこうと思っていた無料視聴権を誤ってCSチャンネルに誤爆してしまい、せっかくの無料視聴権がなくなってしまうということを防ぐことを目的に、青色のB-CASカードを入れておくと、いくらか安全かもしれません。
それでは検証をはじめてみましょう。
なお、すべての受信機で動作を保証するものではありません。また、録画済み番組がレコーダー内部でB-CASカードごとに管理されている場合もあります。
1階のテレビに挿入されているB-CASカードを抜いた場合、そのままでは先述の通り、テレビ番組の視聴ができなくなってしまいため、こうなるのを防ぐために、今は使用されていない地デジチューナーで使用していた青色のB-CASカードを用意しました。
1階のテレビです。「キッズステーション」を受信し、視聴することができています。
もともと挿入されていた赤色のB-CASカードと交換します。
注意してほしいのは、絶対に受信機の電源が入った状態でB-CASカードの抜き差しをしないでください。故障の原因になります。それと、向きを正しく、確実に挿入してください。
先ほどまでうつっていたのに、視聴できなくなりました。
これが1階のテレビに挿入されていたB-CASカードです。裏面の番号を覚えておかないと、どれが契約済みのカードなのかわからなくなりかねないので注意してください。
まぁ、わからなくなったら適当に挿入してうつるものを探すなり、契約情報を確認するなりすれば問題ないわけですけど。
青色のB-CASカードが挿入されたテレビでは、無料のBSや地上波は視聴可能です。
ちなみに、アナログ放送はB-CASカードなしでも視聴可能です。
レコーダー「RD-S304K」のB-CASカードと交換します。
これは交換前の写真。この段階では未契約のB-CASカードが挿入されているため、「キッズステーション」の視聴や録画はできません。
B-CASカードを交換します。この機器の場合、上の写真のように□マークがついている状態は、内部でデータの受信などの処理をしているため、この状態でB-CASカードを交換するのは好ましくありません。停止ボタンを長押しすると消えたはずです。
電源が切れていることを確認したら、B-CASカードを交換します。
先の写真は交換前。こちらは交換後。赤色のB-CASカードとしてみると、外見は同じなので、ちゃんと管理しないと混乱してしまいますな。
これで、レコーダーで「キッズステーション」が視聴できるようになりました。
もちろん、アニマックスやテレ朝チャンネルなど、他の契約チャンネルも視聴できます。
もちろん録画も可能。
ここで気になるのは、交換前のB-CASカードで録画した番組は視聴できるのかということですが、写真の通り、視聴は可能です。録画番組はB-CASカードごとにしばられているわけではないようですね。
というわけで、検証は以上の通りです。
この点から見れば、B-CASカードの存在理由やそれを各個人が管理することは、1契約でも複数の受信機で使いまわしをすることで視聴権を共有できるということであり、その点についてはメリットであるようにも感じられますね。まぁ、もともとB-CASカードはBSやCSの契約管理のためのものであり、そういうものとは関係のない地上波まで巻き込むのはどうかという問題なわけですが。
また、B-CASカードが内蔵されていない理由や、取り出しやすい位置にスロットがついている理由も見えてくるでしょう。
複数契約した場合、同時に複数の受信機で同じ番組を視聴・録画できるという点や、B-CASカードの交換という手間のかかる作業をしなくていいという点があります。また、B-CASカードを交換し忘れたことによる録画失敗というリスクもなくなります。
まぁ、この辺は各個人の判断にまかせるところですけどね。
今期は「花咲くいろは」がキッズステーションで、「Aチャンネル」がアニマックスで放送されるということと、前期の「ドラゴンクライシス!」がキッズステーションで第1話から再放送されるということで、この3番組のみ、深夜帯で追うことになりますが、そこまで大変なことではないでしょう。忘れなければの話ですけどね。
それと、私の場合は、録画が終了後、B-CASカードを元に戻すことを忘れないようにしないといけませんな。今の状況だと、1階のテレビでスカパー!の視聴ができませんので。
スカパー!e2