ここのところ四半期(3カ月)に1度、定期的にバージョンアップしている画像処理ライブラリ「OpenCV」ですが、2021年10月もまた秋のアップデートがあり、Ver.4.5.4がリリースされました!
個人的な見どころは正直あまりないですが、ハイライトとしては・・・
- GSoC 2021(Google主催のオープンソースソフトウェア界隈の世界的なコンテスト)で発表されたいくつかの機能・改善がOpenCVに吸収された
- DNNモジュールの8bit量子化とONNXインポーター
- プログラミング言語「Julia」向けOpenCVバインディングの改善
- 会話認識のサンプル
- RISC-Vアーキテクチャ向けのOpenCV DNNモジュールの最適化
- クロスプラットフォームでのUniversal Intrinsicsおよびparallel_for_のチュートリアル(いずれも並列計算のCPU命令レベルの効果的な計算手法・思想)
- DNNモジュールにいくつかのパッチが適用された
- 計算モデルの追加サポートや特定のメモリ問題の修正
- SoftNMS実装の追加
- OpenVINO 2021.4.1 LTSのサポート
- and more!!
- G-API関連で実装や関数の追加や不具合の修正が行われた
- opencv_contribにDNNベースの顔検出・顔認識などが追加された
OpenCV version.3世代に対しても、3.4.16がリリースされています。
ただし、今後OpenCV 5.0に向けて開発していく中で、3.xのサポートは縮小していくことになります。
ライブラリのダウンロードはこちらから。
アップデートが魅力的であったり、ハイライトまわりでよく使っている機能に不都合があれば更新して試してみてはどうでしょうか?
一方、OpenCV 5.0についてはまだまだマイルストーンも道半ば・・・ですらなく、期限も切られていませんが、数年のうちに移行することは既定路線ですので、広がっていくOpenCVワールドに期待していましょう。